敬老パス制度改悪⑦…聞かざる

制度変更反対の署名活動は二つの団体で進められた。署名は計3万を超えた。これを背景にして現行制度存続の請願がなされたが、福祉企業委員会でも本会議でも不採択となった。3万を超える人の声は2020年3月、虚空に消えた。
3月24日の本会議における福祉企業委員長の委員会報告は、何度聞いても請願がどのように審議されたのか理解できない。制度変更の周知方法が述べられているだけだ。これでは請願は門前払いにしたと白状したに等しい。憲法に定められた請願権だ。もっと丁寧に取り扱ってほしい。日本が民主主義国家であることが信じられなくなった。たまたま見つけたFacebookの 高槻市バス・敬老パスを守る連絡会のページにも委員長報告に請願の審査内容がないと記載があった。
議会は市民の声を聞かず、また議会内部の声も聞いていない。普通一般の会議では議論の経過を聞いて自分の意見を変えることもあるが、市議会においては会派が決めた方針に従うのみだから、少数派の意見を「聞かざる」のも当然の行為なのだろう。しかし、普通の判断力を持っているのなら、もう少しどうにかならないか。議論の流れを聞いて会派の当初の方針を変更する柔軟さもあって善いのではないか。今回の各会派の態度は、今後の選挙における投票行動に影響するかもしれない。
議決前の討論(論理の闘いもないのに討論というのか?)における川口洋一議員の主張は聞くべきものがあった。その趣旨は①市民への説明責任を放棄した政策である。なぜ急ぐのか?次の選挙まで時間をおきたいためかと邪推してしまう(いや邪推ではない)②無料パスの効果を無視した市勢衰退を招く愚策である③受益者負担を押しつけている④民営化に直結している⑤高齢者に思いを寄せていない・高齢者の3割は年収100万円以下だ、というものだった。これに答える論理を多数派は持っているのだろうか。ついぞ聞かなかった。
また同議員は市長の生の声を聞きたかったとも発言していたが、議論の中で市民に語りかける市長の声はなかった。これが「聞かざる」ものの三番目だった。全ての政策が具体性を持つとは言えない施政方針演説だけでは不十分だ。自分は語らず、すべて部長を矢面に立たせる、それは至誠にもとる行為と市民には見える。(続く)

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