敬老パス制度改悪③…言わざる

早めに言いたいことを言っておかないと、いつコロナにかかってあの世行きになるか知れたものじゃない。だから急ごう。「見ざる」の次は「言わざる」だ。
市のHPにある本会議の録画映像を視聴し、内容を理解するのは困難を極める。久保議員のほかは、議員も市の部長も早口で原稿を読むだけだから(読み間違いもあったりして)、聞き取りにくいし心にも響かない。そこをがんばって全部を聴いてみた。その結果、合理性を欠く市の説明に対し、多くの議員は何も異を唱えていなかった。「言わざる」の議会、ここにあり。
市議会の録画を見ながら疑問が湧き起こる。ひな壇の人たちは、何のため・誰のために市の職員になったのだろうか。議員の人たちは、何のため・誰のために市会議員になったのだろうか、と。敬老パス制度改悪の真の狙いには触れず、深い議論もなく(福祉企業委員会の議事録が未発表だから100%そうだとは言えないが)、何かに押されて唯々諾々と悪法をつくり、議会はそれを通してしまっていた。恥ずかしいという感情はないのだろうか。
議論の始まりは、2020年2月27日の提案理由説明だ。外形上はバスの話だから自動車運送事業管理者から説明があったが、「(高齢者無料乗車制度を)引き続き持続可能な形で維持することを目指し、健康福祉部・交通部・市民が支え合って、次の時代にふさわしい新たな制度として刷新」「70歳以上75歳未満の高齢者割引乗車制度を創設して1乗車100円」との言葉が聞こえた。まあ、よくぞ吐いたり。「刷新」「創設」とは!! 敬老パス制度は後退させているのに「刷新」か?割引率100%を50%に減じるのが制度の「創設」か?
確かに現行の70歳以上の敬老パスを、75歳以上の無料制度と70~74歳の100円負担制度の2要素に分解して割引制度は2種類になった。そのため70~74歳については制度の創設と言えなくもない。しかし、ここから見えてくる次のステップは、市バス経営の赤字を理由にした高齢者100円負担制度の廃止だ。市営バスを公営として維持するためには仕方がないんだ…と。そして最終的なステップは、市バスの赤字増大と市の一般会計の厳しい状況を理由にした民営化だろう。長期のシナリオが見えてくる。(続く)