上町地震

大阪市内の上町台地西麓、ほぼ地下鉄谷町線に重なって南北に伸びる活断層がある。この断層は古来、活動の度に陸側が隆起し海側が沈降してきた。こうしてできたのが標高20mほどの上町台地だ。この断層を上町断層帯と呼び、大阪市内だけでなく、北は豊中市、南は岸和田市にまで伸びていて、全体として動いた場合はM7.5、大阪市内で震度7、高槻も南部は震度6弱から6強にまでなると予想されている。
その発生の可能性なのだが、恐るべし、政府の地震研究推進本部は「今後30年以内に2~3%」と予測する。25年前の兵庫県南部地震(阪神淡路大震災)の場合、発生前には0.4~8%と予測されていたこと、熊本地震の場合、同じく布田川断層帯が0~0.9%であったことと比べると、上町断層帯の動く確率はかなり高いと言わざるを得ない。真に警戒が必要なのだ。
なぜこれをマスコミは言わないか。影響が余りに大きすぎるからだ。この上町台地を造った断層が動いた場合、大阪は壊滅する。阪神淡路大震災の比ではない。
あの大震災から25年。1月18日の新聞は追悼や防災訓練の記事を載せた。しかし、それだけでは足りない。迫り来る地震災害を具体的に伝え、警戒心を呼び起こす事が肝要だ。地震は過去のものではなく、近未来のものだ。2018年6月18日の大阪北部地震は震度6弱の南北方向の揺れだったが、それよりも強い揺れ(おそらく東西方向、または南西―北東方向の揺れ)が高槻を襲うだろう。6弱と6強の違いは半端ではない。前回大丈夫だった家屋も、耐震性が不十分な場合、次は倒壊のおそれがある。
常在戦場。地震はいつ起こるかわからない。それを心に留めて準備をしておけば、いざという場合もあわてることもなくなるだろう。その地震が何と名付けられるのか。上町地震と呼ばれる程度ならよいが。(黄鶴仙人)

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